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飽き性ほど、継続は難しい。

これまでに、飽き性の長所や失敗談、さらに飽き性を長所に変えるノウハウを紹介してきました。しかし、そこで一つの大きな壁にぶつかります。それが「継続」という課題です。
私は自分が飽き性だと気づいてから、挑戦しては飽き、また挑戦しては飽きる、そんなサイクルを繰り返してきました。そしてその中で「夢中になること」に出会う瞬間もありました。ですが、せっかく夢中になれたことでも、続ける力が足りずにすぐにやめてしまった趣味が数え切れないほどあります。
つまり、飽き性にとっては「夢中になること」と「継続すること」は別物なのです。夢中になった瞬間の勢いはすごいですが、そのあとに継続できるかどうかで結果が大きく変わります。
そこで今回は、超飽き性な私でも続けられた継続のコツを、体験談を交えて10個紹介していきます。
高すぎる目標が招いた挫折

飽き性が続かない理由のひとつに「目標の高さ」があります。新しいことを始めるとき、私たちはつい立派な目標を掲げがちです。しかし、達成までに時間がかかる大きな目標は、飽き性にとっては挫折する確率を高めてしまいます。
なぜなら、時間をかけても目標に近づいている実感が得られないと、「自分は何をやってもダメだ」「全然進んでいない」とネガティブな思考に陥ってしまうからです。この思考に支配されると、せっかく夢中になれたことも「もうつまらない」と感じてしまい、続けられなくなります。
よく耳にするのがダイエットの失敗談です。「1ヶ月で5kg痩せる」「毎日1km走る」といった高すぎる目標を掲げていませんか。ストイックな人ならうまくいくでしょう。しかし私のように飽き性だと、一度でも続けられなかった瞬間に「やる気」が一気に消えてしまいます。その結果、ダイエット自体が嫌になり、運動もしなくなるし、食事制限も続かない。まさに悪循環の始まりです。
ハードルを下げることで継続は生まれる

そんな失敗を何度も繰り返してきた私がたどり着いた答えは、「目標のハードルを下げる」ことです。
例えばダイエットを続けたいなら、「毎日腹筋を1回する」と決めるだけでいいのです。たった1回なら絶対にできます。すると不思議なことに、腹筋を1回やった勢いで2回、3回と体が勝手に動いてしまうのです。
また「夕飯後に間食をしない」という目標は大きすぎますが、「食べ終わったらすぐに歯を磨く」ならどうでしょう。歯を磨いた後にお菓子を食べる気持ちにはなりにくいので、自然と間食を防げます。これも小さな習慣が大きな結果につながる例です。
さらに「運動する」という大きな目標ではなく、「運動マットを敷く」といった行為を目標にするのも効果的です。マットを敷いた瞬間、なぜか「せっかくだから少し動いてみようかな」という気持ちになるのです。行為そのものがスイッチとなり、自然と運動に発展していきます。
こうした工夫を取り入れると、飽き性でも継続できる環境が整います。大切なのは「自分でもできる」と思えるくらい小さな目標を積み重ねていくことなのです。
「低い目標」でOK!

ここまでの話で気づいた方もいるかもしれません。飽き性は継続が苦手ですが、その一方で「小さな達成感」にはワクワクさせられると思います。
だからこそ、飽き性には「低い目標」がぴったりです。高すぎる目標はあなたの挑戦を途中で挫折させてしまう可能性が高いですが、低い目標は「できた!」という喜びを毎日感じさせてくれます。その積み重ねが、いつの間にか大きな成果へとつながっていきます。
そしてもう一つ大切なのは、小さな目標とあわせて「大きな目標」も持つことです。毎日の小さな行動が積み重なると、「こんな自分になりたい」という未来のビジョンに自然と近づいていきます。
飽き性だからこそ、挑戦しては飽き、また挑戦する。その繰り返しの中で、続けるための仕組みを作れば、あなたの「飽き」は大きな力に変わります。だから、今日から小さな一歩を設定してみてください。
「これならできる」という目標を低く低く積み上げていくことで、飽き性のあなたはもっと自由に、もっと楽しく挑戦を続けていけるはずです。
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