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飽き性の私が抱えた悩み

社会人になった私が最初に直面した悩みは、大学時代に大幅に太ってしまったことです。夜遅くまでの飲み会や、手軽に済ませてしまうコンビニ食が積み重なり、気づけば人生で一番重い体重を記録していました。
「このままでは不健康になる」と自分でも分かってはいたのですが、何をやっても続かない性格のため、結局好きなものを食べてしまう日々が続いていました。頭では「やらなきゃ」と思っても、心がついていかない。まさに飽き性の壁にぶつかっていたのです。
そんなある日、「このままではさすがにまずい」と思い直し、運動を始めることにしました。しかし、ただ闇雲にやろうとしても長続きするわけがありませんでした。
見える化との出会い

ある日ふと立ち寄った100円ショップで、私はスタンプを見つけました。その瞬間、夏休みのラジオ体操を思い出しました。眠くて面倒だったのに、毎日スタンプが増えていくと「あと少しでカードがいっぱいになる!」とワクワクし、なぜか続けられたあの感覚です。
その記憶から、「飽き性の自分には、成果を目で確認できる仕組みが必要なのだ」と気づきました。
そこで私は、ダイエットを「見える化」することにしました。最初はカレンダーに運動した日を記録し、できた日はスタンプを押す。ただそれだけの仕組みです。しかし、白紙のカレンダーにスタンプが増えていくと、不思議と達成感が生まれました。
続けることが苦痛ではなくなり、むしろ「今日はスタンプを増やしたい」という気持ちで動けるようになったのです。飽き性の私が楽しみながら継続できたのは、この「見える化」があったからでした。
飽き性だからこそ活かせた方法

ここで大事なのは、「飽き性だからこそ見える化が効いた」ということです。
飽き性は、長期的な挑戦やコツコツと積み重ねる努力が苦手です。しかしその分、小さな達成感には強く反応します。だからこそ、目に見える形のご褒美があると、一気にモチベーションが上がるのです。
私も、スタンプがカレンダーに増えていくのを眺めるのが楽しくて仕方ありませんでした。視覚的に成果を確認できたからこそ、途中で好奇心が途切れることなく、むしろゲーム感覚で続けられたのです。
さらに社会人になってからは、スタンプと併用してアプリも活用しました。スマホに体重を入力するとグラフが生成され、データが積み上がっていく。その変化を目にするたびに、「昨日より減っている!」と小さな喜びを感じられました。
データやスタンプを「集める」こと自体が楽しくなり、気づけば継続できていたのです。これは私にとって最大の発見でした。「飽き性だからこそ続かない」のではなく、「飽き性だからこそ工夫すれば続けられる」という逆転の体験になりました。
ダイエットも成功し、1年で15kg痩せることができました。
成果の見える化で継続化

この「成果の見える化」は、ダイエットだけでなく、勉強や仕事、趣味にも応用できます。
たとえば、ブログ記事の更新数をグラフで管理する。貯金額をアプリで積み上げる。学習時間をカレンダーに記録する。どんなことでも、「進んでいる」と視覚的に確認できれば、飽き性でも楽しく続けられるのです。
飽き性は新しいことに挑戦する力や、変化を楽しむ才能でもあります。その才能を活かすために、小さな達成を積み上げて「見える化」する工夫を取り入れれば、継続する喜びを味わえます。
もし今、あなたが「どうしても続かない」と悩んでいるなら、まずは小さな一歩から始めてみてください。白紙のカレンダーにスタンプを押す。それだけでも、毎日が少しずつ積み上がり、ワクワクに変わっていきます。
次回に続く→第31話を読む
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