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田舎で住んで感じたこと

私は小さな町の田舎で18年間育ちました。
自然は豊かで、人とのつながりも濃い環境です。しかし、飽き性の私にとって、その暮らしはどこか窮屈でした。遊び場といえば友達の家か、家族との会話でした。最初は楽しいのですが、すぐに飽きてしまう自分に嫌気がさしたことも多かったです。
人より飽きやすい分、田舎での生活は苦労もありました。学びたいことも挑戦したいことも、環境が限られているため、思うように自分を伸ばせませんでした。
田舎で暮らしていた頃の私は、「退屈なのは自分のせいだ」と思い込み、いつも自分を責めていました。その結果、ますますモチベーションを失ってしまい、それが大きな失敗だったと感じています。
人生の転機

そんな私に転機が訪れたのは、大学進学と就職を機に市内、つまり都会に出てきたことです。そこには大きな本屋やおしゃれなカフェが並び、電車一本で知らない街に行ける環境がありました。これまでテレビや雑誌の中でしか見ていなかった世界が、目の前に広がった瞬間でした。
最初は戸惑いもありました。人が多すぎて道にも迷うし、都会のスピード感についていけない気がしたのです。しかし同時に、周りの人々のモチベーションが明らかに田舎とは違うことに驚きました。
カフェで作業している人やサラリーマンが自分の夢を語っていたり、その光景に触れるだけで、不思議とやる気が湧き上がってきたのです。
ここで気づいたのは「飽き性は環境に大きく左右される」という事実でした。
私が住んでいた田舎では選択肢が少なく、すぐに飽きてしまっていた自分がいました。しかし都会では選択肢が多くあるため、「次はこれを試そう」と常にワクワクできたのです。
退屈が一気になくなった

田舎で過ごした18年間、私はずっと「自分が根気のない性格だから退屈する」と思い込んでいました。けれど本当は違ったのです。退屈の原因は自分ではなく、環境にありました。
普通の人にとって同じ毎日は安心かもしれません。しかし飽き性にとっては「変化の有無」が決定的な違いを生みます。
田舎ではやることが少なく、どれもすぐに飽きる。だから「自分は何をしても続かない」と落ち込むしかありませんでした。けれど都会に出てからは、失敗しても「じゃあ次は違うことをやろう」と自然に切り替えられるようになったのです。
この経験から学んだのは、飽き性にとって「環境を変えないこと」は自分の将来を閉ざしてしまう行為ということです。同じ場所で同じ毎日を繰り返せば、退屈は必ず訪れます。逆に環境を変えるたびに、新しい自分に出会えるのです。
飽き性こそ環境を変えよう

都会に出てから、時間の速さが田舎とはまるで違うことを感じました。毎日に刺激があふれているため、時間が一瞬で過ぎていくのです。田舎では「長いな」と感じていた一日も、都会では「もう終わったのか」と驚くほど短く感じました。
これは退屈していない証拠です。
今振り返れば、田舎での18年間は「環境を変える大切さ」を学ぶための時間だったのかもしれません。
だからこそ私は声を大にして言いたいです。「環境を変えないのは、飽き性にとって一番もったいないこと」です。飽き性を嘆くのではなく、その特性を最大限に活かしてください。もし今、退屈な毎日に悩んでいるなら、ほんの少し環境を変えてみてください。きっと驚くほどモチベーションが変わるはずです。
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