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通勤時間ってなにしてる?

なんとなく過ごしていた、毎日の電車時間。
社会人になってからというもの、毎朝同じ時間に満員電車に揺られる生活が始まりました。運良く座れれば寝る。立っているときはスマホでSNSを眺めたり、ただ車窓を見つめてぼーっとするだけでした。そんな毎日が、入社1年目の私の「通勤時間」でした。
往復で約1時間。慣れてくると、この時間がとてつもなく「つまらない」と感じるようになります。でも、ある朝ふと気づいたのです。「この1時間、ただ流されているのって、もったいないんじゃないか」と。
毎朝早く起きて、眠い目をこすって乗り込む電車。眠ろうとしても、うまく寝られない日ばかりでした。
だったらこの時間、自分のために使った方が良いのでは?と思ったことが、通勤時間改革の始まりでした。
資格の勉強に挑戦

何をしたらいいかは分からないけれど、まずは何か始めたい。そんな気持ちで手に取ったのが、英語の参考書でした。「社会人になったら英語が必要だ」と勝手に思い込み、英検準2級に申し込むことにしました。
当時の私は、英語の能力はゼロに等しい状態でした。にもかかわらず、なぜか勢いで申し込んだことがいいプレッシャーとなり、通勤電車に乗った瞬間、自然と参考書を開くようになっていきました。
「電車=勉強の時間」。そう決めたことで、朝の時間がぐっと引き締まりました。不思議と参考書の内容も頭に入ってきやすく、単語帳をめくるのが習慣になっていったのです。
そして数ヶ月後、なんと私は英検準2級に合格することができました。電車時間を使って勉強したおかげで、少しだけ自分がレベルアップできた気がしました。
目的のない挑戦は続かない

ところが、合格の嬉しさもつかの間でした。実は仕事で英語を使う機会はほとんどなく、「これって意味あったのかな」と思うようになりました。
飽き性の私にとって、目的のない努力は長くは続きません。
英語をやめた私は、次に「自分の好きなこと」で成長できないかと考えるようになりました。どうせ毎日使う通勤時間なら、義務感ではなくワクワクする時間にしたい。そう思い、今度は自分の好奇心を大切にする方向に切り替えました。
その結果、今では読書でインプットすることや、ブログやX(旧Twitter)などで発信する内容を考えることが朝のルーティンになっています。「次はどんな発信をしようか」と思いながら電車に乗るのが楽しみになりました。
やらされる勉強から、やりたい学びへ。この変化こそ、飽き性の私にとってつまらないが成長に変わる瞬間だったのです。
つまらないは変えられる

かつては「ただの移動」「退屈な時間」としか思っていなかった通勤時間。でも今では、成長のチャンスが詰まった価値のある時間になりました。
最初は「なんとなくの英語勉強」から始まりましたが、飽き性だからこそ、より面白いこと・もっとやりたいことにどんどん目が向いていきました。そして今、自分の好奇心のままに、読書したり発信したりすることができています。
電車に乗ると、スマホをぼーっと眺めている人、寝ている人、本を読んでいる人、友達と話している人など本当に様々です。
でもその中でも、夢中になって好きなことに取り組んでいる人こそ、1番早く成長できるのではないかと感じています。
毎日のルーティンが飽きてきたら、それはチャンスです。新しい何かに手を伸ばすきっかけにしてみてください。
通勤電車の1時間、あなたも自分だけの成長時間に変えてみませんか?あなたの「飽きた」は、きっと新しい挑戦を後押ししてくれます。
次回に続く→第13話を読む
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