飽きない人生の作り方 PR

飽き性が長所と言える体験7:読書にハマった話。

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読書なんて、大嫌いだった

小中学生の頃、「朝読書」の時間がありました。懐かしいと思われる方も多いのではないでしょうか。でも、私はこの時間が本当に苦痛でした。本を読むのが大嫌いだったからです。

「本を読んで、いったい何が面白いのだろう?」とずっと思っていました。だから毎日、本を開くだけで中身はまったく読まず、ただページをめくって時間が過ぎるのを待っていました。

そのまま高校生になった私は、ついにその代償を受け取ることになります。模試の現代文で、まさかの校内最下位。たしか、100点満点中5点という結果だったと記憶しています。

けれど、私はその点数に対して焦ることもなく、「やっぱり本を読むのは嫌いだな」と思っただけでした。読むことに対して強い苦手意識があり、「自分には向いていない」と決めつけていたのです。

ただ、不思議と文章を書くことは好きでした。だからこそ、大学生活では論文やレポートなどの課題も、なんとか乗り切ることができていたのだと思います。「読むのは嫌いだけど、書くのは好き」そんなアンバランスな状態のまま、私は社会人になります。

社会人は読む量が多い。

社会人になったばかりの私は、読書に対する苦手意識を引きずったままでした。しかし、仕事を始めてすぐに気づきます。社会人生活では、想像以上に「読む」ことが求められるといことです。

メール、マニュアル、会議資料、社内チャット、報告書など、読む機会があまりにも多く、学生時代のように「読まないで済ます」わけにはいきませんでした。

「さすがにこのままじゃ仕事についていけなくなる」、「毎日がつまらなくなって、仕事にも飽きてしまいそう」そんな不安が胸をよぎり、ある日の帰り道、本屋に立ち寄ってみることにしました。

ちょうどその頃はコロナ禍で、おうち時間が増えていた時期でもありました。せっかくならこの時間を、自分を少しでも成長させる時間にしてみよう。そう思ったのを、今でも覚えています。

本との出会い

本屋に入ってみると、意外にも気になるタイトルがいくつも目に入ってきました。「え、なんで足が止まってるんだろう?自分、本は大嫌いだったはず。」と戸惑いつつも、自然といくつかの本を手に取っていました。

試しに1冊読んでみると、衝撃を受けました。著者の価値観や経験、物語が、まるで自分に語りかけてくるように伝わってきたのです。

そしてふと「これがたったの1,000円前後で読めるなんて、安すぎないか?」と思いました。その日から、少しずつ読書に対する印象が変わりはじめ、本を読むことが楽しくなっていきました。

たくさんの本を読んでいくうちに、自分の中に「こうありたい」という価値観や軸が芽生え、考え方も変わっていきました。読むことで、自分自身の思考が深まり、成長を感じられるようになっていったのです。

仕事でも、読むことへの苦手意識がなくなり、以前よりスムーズに業務が進むようになりました。もちろん、すべての文章が面白いとは思いません。興味のない資料などは、今でも退屈だと感じることもあります。

でも、「読むことに抵抗がない自分になれた」ということが、大きな変化だったのです。

つまらないは変えられる。

今振り返って思うのは、読書を通じて得たのは「知識」だけではなかったということです。
一番大きかったのは、「飽きた毎日を変えたい」という気持ちをきっかけに、自分を変える行動ができたことです。

私は、子どもの頃から本が嫌いでした。でも、「このまま飽きた人生でいいのか?」と疑問を持てたことで、初めて行動を起こしました。そして、その行動が自分の価値観や生き方を少しずつ変えていったのです。

今、生活や仕事で「なんかつまらないな」「毎日が退屈だな」と感じている方がいたら、まずは本屋さんに行ってみてください。「読むことが苦手」そんな方こそ、本を手に取ってみてほしいのです。

本には、著者の成功や失敗、悩みや挑戦が詰まっています。他人の人生を俯瞰的に見ることで、自分の人生も見直すきっかけになります。

最初は漫画でもいいと思います。「読むことって楽しいかも」と感じられた瞬間、きっと何かが変わりはじめます。「飽きた」「つまらない」と感じたときこそ、変化を起こすチャンスです。

私自身、本が大嫌いだったにもかかわらず、そんな小さなきっかけから、自分の中に大きな成長を感じることができました。

次回に続く→第12話を読む

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