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飽き性=根気がない?

飽き性な人は、いつだって「もっと面白いものはないかな?」「もっと自分に合うやり方は?」と、新しい選択肢を探しています。
同じ場所にずっととどまるよりも、「次は何があるだろう?」と目を向ける、そんな姿勢こそが、自然と自分を成長させてくれるのです。
「飽きる」という感情は、決してネガティブなものではありません。それは今の環境ややり方に対して、小さな違和感や物足りなさを感じているのです。
そしてその違和感を見逃さず、「もっとよくなる方法があるはず」と動き出せるのが、飽き性という才能のすごいところです。
変化を恐れず、いつも成長したいと思える、そんなあなたは、実は誰よりも成長を大切にしている人なのです。
飽きっぽい自分に悩む必要はありません。その気質は、あなたをどこまでも成長させてくれる武器になるのです。
成長欲

人は何かに夢中になっているとき、時間を忘れるほど集中しますよね。
たとえば、仕事で困難な場面に直面してそれを乗り越えようとしているときや、趣味で新しい体験をしているとき。気づけばあっという間に時間が経っていた、なんてことも多いのではないでしょうか。
ところが、そんなふうに集中していたのに、突然つまらなく感じる瞬間があります。集中力が切れ、自分自身にも飽き飽きしてくる。でもそれは、「飽きた」からではないかもしれません。もしかすると、「もう自分が得られるものがない」と心のどこかで感じたからなのです。
たとえば、最初は楽しかったアルバイトも、仕事内容をすべて覚え、毎日が同じことの繰り返しになると、次第に退屈に感じてきますよね。
それは、「新しい学びがない」「自分を試す場がない」と感じてしまうからです。
逆に、次々と新しい役割を任されたり、できないことに挑戦させてもらえる職場では、飽きるどころかワクワクが止まりません。
飽き性な人ほど、成長が止まったと感じたとき、自然と次のステージへ進もうとするのです。
挑戦は成長に繋がる

何かに挑戦し始めると、その物事についてとことん調べたり、すぐに行動に移したりすると思います。
飽き性の人は、同じことを何年も続ける人に比べると、どうしても「浅く広く」になりがちかもしれません。でも、ここで大切なのは「経験の数」です。
多くのことに手を出すということは、それだけ多くのジャンルに挑戦してきたということです。何か一つを極めた人にしかできないことがあるように、たくさんのことを経験した人にしか見えない景色もあるのです。
さまざまな世界を見てきたからこそ、「自分はこのジャンルで成長したい」と思える分野が見つかります。そして、そのジャンルを見つけたとき、今度は飽き性の本領発揮です。
もともと行動力があるからこそ、経験の数が多く、とことんハマったジャンルに出会ったときには、驚くほどのスピードで深掘りし、吸収していくことができます。
成長は、人生を面白くする

飽き性であることを「短所」と捉えるか「成長したい欲が強い」と捉えるかで、人生の面白さと変わります。大事なのは、自分で「飽き性が長所」をちゃんと理解してあげることです。
むしろ、何も感じず、変化も行動も起こさないほうが、ずっとつまらなくないですか?毎日、同じところにいて、何も学ばず、何も刺激を感じない日々を想像してみてください。
そんな退屈な人生よりも、飽きて、また挑戦して、また飽きて、また挑戦しての繰り返しの中で、あなたを成長させる経験ができるのです。
飽き性は、ポジティブに捉えると常に成長や変化を求めることとなります。あなたの中にあるその成長欲を、どうか肯定してあげてください。
きっとその先に、自分でも驚くような未来が待っています。
次回に続く→第11話を読む(準備中)
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