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飽きたことから学べること。

新しいことを始めて「楽しかった」「できた」と感じた出来事と、飽きてすぐにやめてしまった出来事、あなたならどちらを今後も継続して行っていきたいと思いますか?
大半の人は、きっと「楽しかった」と思えた方を選ぶと思います。逆に、飽きてやめたことをもう一度始めるという人は、ほとんどいないのではないでしょうか。
楽しかったことや続けられたことは、あなたにとって「好きなこと」。一方で、飽きてしまったことは、「苦手」や「嫌いなこと」だと、はっきりさせることができます。
だからこそ、「飽きた」という感覚は、あなたの好き嫌いを見極めるために必要なのです。
たとえば、靴の試着で「なんかちょっときついな」と感じたら、そのまま買わずにサイズを変えますよね? 飽き性の人は、それと同じで、ちょっとした違和感にすぐ反応できる力を持っています。
だからこそ、いろいろなことを試す中で、「これは合わないな」「こっちの方が面白いかも」と、柔軟に方向転換できるのです。
飽き性は仕事で役立つ?

飽き性の人は、いろんなことに挑戦してきたぶん、自分の「好き」と「苦手」がはっきりしています。
これは、仕事の中でもとても役に立つことです。
仕事を受ける上で、どんなやり方で進めればよいか迷うこともあると思いますが、飽き性の方はこれまでの経験の中から「自分に向いているやり方」と「向いていないやり方」を理解しているはずです。
たとえば、誰かがやっていた手法をそのまま真似してみたとしても、自分に合っていなければすぐに飽きがきてしまうと思います。
だからこそ、飽き性な方が仕事のやり方を選ぶときは、「自分に向いている方法」で取り組むのが自然です。嫌いなやり方や苦手な手法で取り組もうとすれば、かえって大きなストレスを抱えることになります。
飽き性と向き合うことで「自分の軸」を手にいれることができます。
好きが見つかればとことんハマる。

私自身、楽しいと思ったことにはとことんのめり込みますが、苦手なことや嫌いなこと、向いていないと感じたことについては、すぐに諦めてしまいます。
だからこそ、自分自身の「ハマる力」はすごいなと、改めて強く感じています。
それは、たくさんのことを試してきたからこそ、自分にぴったりのものが見つかったときに、全力で向き合えるのだと思います。
たくさんの経験から飽き性は、「広く試して、深くハマれる人」なのだと気付くことができました。
そこで、第5話と第6話では、飽き性と向き合ったことで自分の好き嫌いがはっきりした体験について解説していきます。
次回に続く→第5話を読む
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