飽きない人生の作り方 PR

飽き性が長所と言える体験1:飽き症だからこそ、捨てられたプライド

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10代で1番挫折した出来事。

この体験談は私が17・18歳の時の出来事です。

私は高校時代、バスケ部に所属していました。入学した高校は県でベスト16に入る強豪校と呼ばれる学校で、片道1時間かけて通っていました。部活に入ったからには、目標は試合に出ること。しかし、なかなかうまくいきませんでした。

1年生・2年生の間は、ギャラリーで応援するか、ベンチ入りしても試合に出られるかどうかの微妙な立場でした。この状況が高校2年の冬まで続いたのです。

毎日、放課後に部活をして帰ると、家に着くのは20時を過ぎていました。ふと、「なんのためにこんなに頑張っているのだろう」と考え、「部活をやめたら楽になるだろうな」と思うこともありました。

そんな私が、自分の「飽き性」という性質を逆手に取り、高校3年の春から急にスタメンとして試合に出られるようになったのです。

部活を辞めたくなった瞬間。

高校を卒業してから10年以上経ちますが、今でも忘れられない試合があります。

それはウィンターカップ出場をかけたトーナメント大会のことです。顧問の先生から「1回戦の相手が決まりました」と連絡がありました。

その相手校は、僕が小学校・中学校で6年間同じチームだった友人が入学した高校でした。試合相手が決まった瞬間、僕は「絶対にベンチ入りしたい」と心に決めました。そこから毎日の練習に、いつも以上の熱が入りました。

しかし、大会当日は残念ながらベンチ入りできず、ギャラリーで応援することになりました。友人はベンチ入りして試合に出ていました。応援は一生懸命やっていたと思いますが、正直試合どころではありませんでした。

あまりの悔しさに、明日にでも部活をやめようかと本気で考えました。

今思えば、うまくいかないからやめようとする。これも飽き性の考え方が出ていたと思います。

顧問の衝撃の一言。

その日は、もう何も考えたくありませんでした。今まで感じたことのない悔しさが胸にあり、早くこの体育館から出たいと強く思っていました。

そんなとき、体育館をふらふら歩いていると顧問とすれ違いました。そこで一言、

「同級生が頑張ってたな。悔しいか。」

正直、あなたがベンチメンバーを決めているのに何様だよと思いましたが、グッと堪えて

「はい。」

とだけ答えました。

しかし、その後顧問から衝撃の一言があり、私のバスケ人生は一変します。

「バスケってシュートだけじゃないぞ。」

その言葉を聞いた瞬間、心の中で何かが動いた感覚がありました。驚きの言葉すぎて、その時も

「はい。」

としか返せなかった気がします。

顧問との会話が終わり、帰りの車の中で「どういう意味だったのだろう」とずっと考えていました。

自分の飽きっぽさが人生を変える。

「バスケってシュートだけじゃないぞ。」この言葉が、授業中でも頭の中に再生される。バスケ用語を授業中でしたが考えていました。

  • シュート
  • ディフェンス
  • リバウンド
  • スクリーン
  • パス
  • ドリブル

私は中学生のとき、シュートに自信があり、高校でもその力を伸ばそうと常に考えていました。しかし、この考え方が間違っていることに気づきました。

試合に出るためには、このチームで自分のシュート力は必要ないのだと。飽きっぽい性格だった私はシュートだけを打ち続けても試合に出られず、バスケに飽きてしまうと思ったのです。

試合に出ることが目標だと気づいてからは、「チームに足りていない力の中で、自分が得意なプレー」を選ぶことにしました。

チームメイトから毎日のように言われていたのは、「172cmでなんでそんなにリバウンドが取れるの?」という言葉です。授業中でしたが、その言葉にハッとしました。

そうか、リバウンドでチームに貢献できれば、もしかしたら試合に出られるかもしれない。シュートに対するプライドはありましたが、飽き性な僕は、飽きた人生を送るのが一番嫌いです。だからリバウンドや泥臭いプレーに新しい挑戦として切り替えました。

飽き性が花開いた高校3年の春。

飽き性の人は、新しいことに挑戦するときに特別なワクワク感を感じると思います。

その日の練習ではシュートも意識しつつ、それ以上に新しい挑戦のリバウンドやスクリーンといった泥臭いプレーを心がけました。自分より身長が高い相手からリバウンドを取った瞬間の感覚は、本当に最高でした。

自分の飽きっぽい性格が、不要なプライドを捨てるきっかけとなり、チームにとって必要な力になっていたと思います。このリバウンドの頑張りは、その後顧問からも高く評価され、高校3年の春には一気にスタメンに抜擢されるまでにつながりました。

試合に出るために頑張っていた部活で挫折も経験しましたが、最後には試合に出られるようになり、本当に嬉しかったです。最終的にはベスト16で終わってしまいましたが、悔いはありませんでした。

この経験から、飽き性だからこそ自分のいらないプライドを捨て、目標に向かって挑戦できたのだと感じています。飽き性こそ、新しい挑戦を楽しむべきです。継続したいことは継続、辞めていいことは辞めて改善していけば、きっと良いことが待っています!

次に、社会人となってからの体験談も説明いたします!

次回に続く→第3話を読む

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